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社会生態学者の変化を読む眼を見つめよ。何か見えたか
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日本語タイトル『すでに起こった未来』は、著者と相談の上決めたそうだが、今でも良い響きを持つ。「すでに起こってしまい、もはや元に戻ることのない変化、しかも重大な影響力を持つことになる変化」(pp.313−314.)を知覚し、分析することの重要さ、を各章に「読んで楽し」(p.2)く端的に著す。
第4章シュンペーターとケインズ(1983発表)では、「有効性を失ったケインズ経済学」に触れる。これまで、経済学の根井雅弘氏の書いた『シュンペーター』講談社、2001.で、シュンペーターを「ケインズの登場で、『世界一の経済学者』になる夢をくじかれたが、没後五十年を過ぎても『偉大な経済理論化』という評価は定着しなかった」(p.8)、と悲劇的な生涯を断定する評価に疑いがあった。しかし、本書を先に読んでいれば、惑うこともなかった。
また、第11章日本画に見る日本(1979発表)では、日本の歴史、文化や制度面に対するドラッカーの造詣の深さを知る。日本文化を弁証法ではない「二極性の緊張」と見る目をもって解釈する。日本画をもって、わが国の10世紀以降の特性を知覚・構図・位相・形態であると問うてくる。並みの日本人ではかなわぬ。いやいや、われわれが分かっていないのだ。外国人留学生は、自国の歴史や産業、社会など実によく学んでいる。われわれは、あまりにも自国のことに関し無知である。
目次は部・章だけ。索引なし。参考文献は本文中のみ。ひもあり。
引用元:社会生態学者の変化を読む眼を見つめよ。何か見えたか
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