道草をしなくなった日本人
![]() | スローライフ―緩急自在のすすめ (岩波新書) |
IT技術の発展により、我われは「ドックイヤー」(つまりかつての7年が1年に匹敵する)とよばれる時代を生きるようになった。筆者は「ITで人は幸せになれるのだろうか」という問いかけをしている。また、マクドナルドに代表されるファーストフードの氾濫、さらに荒れた食生活が身体だけでなく、我われの脳や心にも大きく影響を与えようとしている。
そうした中で、「スローライフ」というものをキーワードにスローに生きることの意味、可能性を全国各地の食生活、教育、旅の実例を交えて考えてみる本だ。
読んでいくと、かなり深く、深刻な現実も目に飛び込んでくる。
例えば沖縄県。平均寿命をみてみると、女性は依然として全国一位。だが男性はなんと26位に転落してしまったらしい。沖縄の食、とくに外食の「非沖縄化」を原因のひとつとして取り上げていた。日本は世界でも長寿の国であるが、これほど老後に不安を抱えたくにも珍しいと指摘する。
これから、スローな生活を送りたいと考えている人にとっては、多少なりともヒントを与えてくれる本ではないだろうか。
引用元:道草をしなくなった日本人
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